認知症は、物忘れをしてしまい、しかも自覚がないという病気です。
症状としては、
- 夜に徘徊する
- せん妄(幻覚を見たり、大声を出したり、暴力を振るう)
- 昼夜逆転する
などがあります。
そんな認知症ですが、
- 睡眠薬が認知症を進行させてしまうのではないか
- 睡眠薬の副作用で、認知症になってしまうのではないか
と心配されている方も多いようです。
また、認知症に睡眠薬は効かないのではないかと言う疑問もあると思います。
ですから、ここでその質問にお答えしますね(´∀`)
睡眠薬は老人の認知症の症状を進行させる?
結論から言うと、睡眠薬の成分により認知症が進行することは考えにくいです。
でも、「薬を飲んだ翌日、ぼーっとしてたよ?」と思うかもしれません。
これは、高齢者と子供は睡眠薬に限らず、薬が効きやすい体であるのが原因です。
認知症の症状として徘徊やせん妄、昼夜逆転は代表的なものですから、睡眠薬の因果関係に見落としてしまう人もいるかもしれません。
つまり体に対して薬が効きすぎて、いつまでも体がぼーっとしてしまう。
その見た目が認知症と似ていることから、勘違いしてしまうのです。
また睡眠薬の副作用に“記憶障害”もありますから、
認知症ではなく記憶障害の副作用を引き起こしているのかもしれません。
睡眠薬で認知症を進行させることは絶対にないの?
ただ、絶対にないとは言い切れません。
というのも睡眠薬が効きすぎていつまでも眠たくなってしまい、
生活リズムが崩れてしまうことがあります。
生活リズムの乱れは認知症を進行させると言われていますから、
この順番であれば、認知症を進行させてしまう可能性もありますね。
睡眠薬の副作用に、認知症がある?
今度は、「睡眠薬を飲むと、認知症になるのか」という問です。
しかし、睡眠薬と認知症の因果関係は確認されていません。
こちらもやはり睡眠薬の副作用である記憶障害か、
また認知症は加齢とともに起こりやすくなるものですから、
たまたま睡眠薬を飲んでいる年齢と認知症になる年齢が重なったのかもしれません。
いずれにせよ、睡眠薬の副作用として認知症になることは考えにくいです。
「よかった…じゃあ、睡眠薬を飲んでいいんだ!」
それは少しお待ち頂きたいと思います。
というのも、先ほど申し上げたとおり、高齢者や子供は薬が効きすぎるのです。
しかし睡眠薬には相性や長期間飲み続けたことにより、老人でも効かなくなってしまうことがあり、そういった理由から飲み過ぎてしまう人もいます。
また高齢者のなかでも、睡眠薬とアルコールを併用するなど間違った服用をすることで、せん妄以外にも痴ほうのような症状まで引き起こす可能性もあるのです。
認知症ではないにしても、睡眠薬が原因で夜に徘徊したり、
昼夜逆転生活になってしまったり、せん妄を起こす可能性もあります。
睡眠薬や睡眠導入剤によって認知症が進行するようなことはありませんが、その副作用は別のリスクを高めてしまうのです。
また特に心配なのは、睡眠薬の副作用である“ふらつき”です。
というのも、夜中にトイレに行く際に、
ふらついて転んで骨折してしまうケースが非常に多いのです。
そして、入院――というケースが多いのですが、
入院もまた、認知症になる原因の1つだと言われています(ヽ´ω`)
だからこそ、私は別のアプローチをおすすめしています(´∀`)
高齢者の方の不眠対策は、以下の記事をご覧下さい☟( ´∀`)☟